さくら葬祭葬儀用語辞典
- 2018年09月21日
落慶 (らっけい)
落慶(らっけい)とは、寺社などの新築、また修理の完成を祝うことである。
「落」とは「落成」のことで、中国で宮廷ができた時の祭りのことであった。これが転じて寺院などを建築し新しく完成したときに転用されて言われるようになった。またその時に執行される式典を落慶法要(らっけいほうよう)、落成慶讃会(らくせいけいさんえ)、落成式(らくせいしき)などという。 落慶法要では、本尊である仏像(または曼荼羅など)を安置し、本尊に魂を入れる儀式として開眼法要を行い、その工事の完成を祝い仏や宗祖、またはその寺院に機縁する祖先などに表白(ひょうびゃく)し、慶賀讃嘆するのが常となっている。 また、このような慶事には、大空に「彩雲」や「日暈」、また「虹」といった吉祥(吉兆)の相がよく現れるといわれる。
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- 2018年09月21日
霊園 (れいえん)
霊園(れいえん)とは、公園のように明るく綺麗な環境をもつ墓園(墓苑、共同墓地)の名称として使用されている呼称。公園墓地などを指す。 多磨霊園、八柱霊園などのように使用されている。 元々日本では戦前期に東京市で井下清らによって生み出され、専ら公共によって作られた。戦後になって人口の大都市集中によって需要が高まり、民間で収益を上げられるのものも多くなった。中には、火葬場や葬祭施設を付設するものもあり、そうした墓地では注目すべきデザイン事例も多い。
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- 2018年09月21日
礼拝 (れいはい)
礼拝(れいはい、らいはい)は、宗教において神や仏などを拝むこと。仏教においてのみ「らいはい」、それ以外は「れいはい」と読む。
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- 2018年09月21日
湯灌 (ゆかん)
湯灌(ゆかん)とは、葬儀に際し遺体を入浴させ、洗浄すること。簡易には遺体を清拭することで済ませる場合もある。故人が男性の場合はその際に髭を剃られ、女性の場合は死に化粧が施される。地域差があり、一般的ではない地域もあるとされる。
葬祭業者の手によって行われ、自宅で葬儀を行う場合などでは給排水装置を積んだ専用車が手配され、葬儀会場へ専用の湯船が搬入される。 看護師による簡易な清拭は「エンジェル・サービス」と称される。 中国の「南史」巻76陶弘景に「遺令して沐浴を須ひず」とあるのは湯灌である。 出家は湯灌して新浄衣および法服を着させ、在家は湯灌し鬚、髪を剃って、剃度の儀式を供えさせるのが作法である。 仏教でも盛んにこれが行われるようになったのは、宋代、禅宗の勃興ののちであり、禅宗の伝来とともに日本に伝来し、ことに江戸時代には、死体検案を口実に菩提寺住職たちあいのもとに行わせた。 湯灌を個人宅で行うのを嫌うために、湯灌のための湯灌場をもうけた寺院もあった。 「東海道中膝栗毛」巻3之上に「湯灌場はどこだ」とあり、ほとんど常設されていたという。
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- 2018年09月21日
枕経 (まくらきょう)
枕経(まくらきょう、まくらぎょう)とは、死後すぐに行われる儀式の1つで、死者に初めて経を聞かせるという意味がある。宗派によっては枕経を行わない場合もある。
最近は病院で死亡するケースが多いので、病院で死亡した場合は遺体を自宅または葬祭場へ搬送した後で行う。 仏間や座敷に敷いた布団の上に遺体を安置し、枕元あるいは布団の脇に白布を掛けた机を置き簡単な仏具(三具足、鈴)を整える。
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- 2018年09月21日
密葬 (みっそう)
密葬(みっそう)とは、死者の家族やごく近しい親類・友人のみで小規模に行われる葬儀のこと。規模は規定されていないので、500人規模の密葬もあれば1人しか会葬者の居ない式もある。
通常、葬儀を行う場合は新聞に死亡広告を出したり、可能な限りの親類・知人にその旨を連絡し、なるべく多くの人に参列してもらえるようにするべきとされるが、葬儀にあまり予算や人員を割けない時や多数の参列者による混乱を避ける目的などで密葬が選択されることがある。 本来「密葬」は、有名人などの死亡で準備に時間が掛かる大規模な本葬を行う場合に、それに先立って行われる内輪でのものを指していたが、今は単に通常と比べて小規模に行われる葬儀を指してこの言葉が使われている。 著名人などの場合は、参列者が多くなることによる混乱を避ける目的で密葬で葬られることが多い。この場合、所属事務所関係者などの有志によって別途一般向けの「お別れ会」が催されることもある。 密葬は小規模という点で家族葬と混同されがちだが、家族葬とは同義ではない。
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- 2018年09月21日
無縁仏 (むえんぼとけ)
無縁仏(むえんぼとけ)とは、供養する親族や縁者のいなくなった墓を指す。
現代の日本では一般に死者は火葬され、墓に葬られ、子供や兄弟など親類縁者によって供養されるが、代を重ねるに連れ、墓の承継者の消滅などによって無縁化する場合が出てくる。こうした墓は大都市の霊園では約10%を超えるほどあるともいわれ、こうして供養し、管理されなくなった墓は無縁仏として供養塔や無縁仏のみを集めた場所に合祀されたりする。 たとえ数代は供養する子孫が続いたとしても、縁者が遠方に移転したり、代が途切れたりすればいずれ無縁仏と化す。確率論的には子々孫々まで供養される可能性の方がはるかに低く、全ての墓はいずれ無縁化する運命をたどる。一部にはこうした考えを背景に墓など作らず、自然葬や海洋散骨などの直接遺骨を海、山などの大自然の循環の中に返させようとする人々もある。これは都市部などに見られる墓地不足、墓園や宗教の商業主義に対する反感、宗教観の変化、核家族化、少子化による管理維持への不安などが背景にあるものと考えられる。 積み上げられた無縁仏(神戸市立鵯越墓園) 又、しばしば寺院、霊園などの広告に永代供養を謳うものが多いが、「永代」という言葉の使用による誤解からトラブルが多い。実際には10回忌、30回忌や50回忌までといった内規がある場合が多く注意が必要である。また、霊園の倒産、寺院の廃寺などによりこの「永代」も保証される訳ではもちろんない。元来が永代供養というのが、江戸時代に檀家の減少を補う目的で僧侶が発案した商業手法であり、本来は毎月の命日に小額ずつ受け取っていたお布施をまとめて集金する当時の新システムなのであった。現在の永代供養もその名残であるが、商品である以上、言語表現の誤認防止や費用の表示の透明化など早急な法の整備が望まれている。
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- 2018年09月21日
命日 (めいにち)
命日(めいにち、deathday)とは、ある人が死んだ日をいう。忌日(きにち)ともいう。法律用語では死亡年月日または没年月日。対義語は誕生日。
通常は、一周忌以後の当月の命日である「祥月命日(しょうつきめいにち)」をさすことが多い。また、月ごとの命日を「月命日(つきめいにち)」という。 日本の仏教では、年12回の月命日に故人の供養を行い、一定の年数の命日には年忌法要(法事)が営まれる。(年忌法要一覧を参照。) 五十回忌以降は、50年毎に行っていたが、近年では、三十三回忌または五十回忌をもって「弔い上げ」(戒名を過去帳に移し、お骨を土に返す)とするのが一般的になって来た。
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- 2018年09月21日
殯 (もがり)
殯(もがり)とは、日本の古代に行なわれていた葬儀儀礼で、死者を本葬するまでのかなり長い期間、棺に遺体を仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、かつ慰め、死者の復活を願いつつも遺体の腐敗・白骨化などの物理的変化を確認することにより、死者の最終的な「死」を確認すること。その棺を安置する場所をも指すことがある。殯の期間に遺体を安置した建物を「殯宮」(「もがりのみや」、『万葉集』では「あらきのみや」)という。
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- 2018年09月21日
墓 (はか)
墓(はか)は、死体(または遺骨)を葬り、故人を弔う場所。墳墓(ふんぼ)、墳塋(ふんえい)等ともいう。一般に墓石・墓碑などを置く。また、この墓石・墓碑の指して墓ということもある。
王などの有力者は巨大な墓を築くことが多く、それらは単に死者を祀る場ではなく、故人の為した業績を後世に伝えるモニュメントとしての性格も帯びる。王や皇帝の墓は法令または慣習により、陵、陵墓と呼ぶ。また、古代日本では墓を「奥都城、奥津城(おくつき)」と呼んでおり、これにならって、神道墓をそう呼ぶ。 なお、実際に遺体や遺骨を埋葬する場所である墳墓は「築く」といい、その位置や故人の名を刻んだ墓石や塔は「建てる」という。これを建てた人という意味で建立者の名を刻む場合は、ほとんどが「建之」の字を当てる。 また、「墓場」という語は、墓地(埋葬される場所)と刑場(殺害される場所)の2種類の意味があり、文脈で意味するものが異なる。例えば、映画や小説などのフィクション作品で見られる「ここが貴様の“墓場”だ」という台詞では、“墓場”は、いわゆる“刑場”を意味する。
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