さくら葬祭葬儀用語辞典
- 2018年09月21日
香典返し (こうでんがえし)
本来、香典は霊前に供える物であるため、香典返しは必要ない。しかし現在では、忌明けに遺族が香典返しを送ることも多い。忌明けとは、仏式ならば四十九日の法要後、神式ならば五十日祭を終えた後である。キリスト教では忌中という概念はないが、死後一ヶ月後の昇天(召天)記念日のあとに仏式などに倣って香典返しを送る。
香典返しの金額は、香典の3割から5割であることが多い。一律に同じ物を贈ることもあれば、香典の額に応じて変えることもある。香典返しの品は、食品や消耗品が多いが、茶・菓子・のり・砂糖・タオル・寝具・せっけん・食器など様々である。 香典返しには、仏式ならば「志」「忌明志」と表書きし、白黒あるいは灰色の結び切りの水引をかける。関西地方では、「満中陰志」と表書きし、黄白の水引をかける。「中陰」とは四十九日のことである。神式では「志」「偲草」「しのび草」と表書きし、白黒あるいは双銀の結び切り水引をかける。キリスト教式では、「召天記念」(プロテスタント)・「感謝」・「志」と表書きする。水引はかけない。 香典返しには、会葬御礼と忌明けの報告を兼ねた挨拶状を同梱する。挨拶状には故人の戒名を記すことも多い。仏式の文中に用いられる「七七日忌」「七七忌」とは四十九日のことである。 ただし、北海道では、会葬御礼の挨拶状と、数百円程度の品物が香典の領収書と共に通夜の時に渡され、忌明け時に香典返しを行うことはないことが多い。 その他、伊勢地方では香典返しを「代非時(だいひじ)」といい通夜の会場で渡される。 伊勢地方はお茶の産地でもある事からお茶をもらう事が多い。 その他、奈良県の一部の地域では香典返しの手間をはぶくため、その場で半額が返金されるところもある。
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- 2018年09月21日
骨壺 (こつつぼ)
骨壺(こつつぼ)は、人間および動物の焼骨・洗骨を収めるための容器である。本項では日本における例を中心に述べる。
古代においては蔵骨器(または骨蔵器)とよばれ、土師器や須恵器の甕を転用したものが多かったが、金属製のものや石をくりぬいたものなど、多様性に富んでいた。蓋や本体に銘文が陰刻されることも多く、きわめて貴重な金石文史料である。中世においても、常滑焼、瀬戸焼、信楽焼などの大衆的な陶器が用いられ、五輪塔などの石造物の下ややぐら内に埋納された。 現代でも陶磁器使用がメインである。最近では、デザインも多彩となり、中には自ら絵付けしたものを生前に選定しておくことも行われるようになった。またペットにも骨壺が使用されるようになった。
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- 2018年09月21日
古墳 (こふん)
古墳(こふん)とは、一般には墳丘を持つ古い墓のことである。古代の東洋では位の高い者や権力者の墓として盛んに築造された。 日本史では、3世紀後半から7世紀前半に築造されたものを特に「古墳」と呼び、それ以外の時代につくられた墳丘を持つ墓は墳丘墓と呼んで区別している。
松本豊胤によるとため池造成や水田経営を積極的に進めた豪族たちがその墓所である古墳を開発した地域を望む場所に造営していったとしている。古墳は規模や化粧方法の違いとともにその平面形状によってと、さらに埋葬の中心施設である主体部の構造や形態によって細かく分類編年されている。墳丘の築造にあたっては、盛り土部分を堅固にするため砂質土や粘性土を交互につき固める版築工法で築成されるものも多いこと、こうした工法は飛鳥や奈良時代に大規模な建物の基礎を固める工法として広く使用されていることが、修繕時の調査などで判明している。
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- 2018年09月20日
遺影 (いえい)
遺影(いえい)とは、物故者を偲ぶために、作られる写真もしくは、肖像画。
通常は葬儀の時に飾られる、自宅では床の間に代々飾られる事が多い。通常は胸から上の肖像であり、特に写真の場合、スナップ写真から本人だけを抜き取る事が出来る。通常は四つ切というサイズで引き伸ばされ、社葬や団体葬など大きな葬儀の時はもっと大きなサイズに引き伸ばされる。葬儀の後は、代々のご先祖様とともに仏間に飾られる。 従来はフレームは漆塗りの黒、写真は着物を着たモノクロのものを用いる事が多かったが、「葬儀会場に冷たい印象を与える」、「白黒では子供が怖がってしまう」といった理由からフレームは自由になり、カラー写真が用いられる事が多くなった。 遺影の発祥、考案者などはまったくの謎である。 本来は自分の気に入った写真を用意すべきだが大半が旅行や結婚式などに参加した時の集合写真などからの拡大・修正が多い。今後は、デジタルカメラなどのデータで残された場合、家族が見つけることも困難である事から、後世に残す重要な写真として確実に保存する必要性がある。 米国などでは遺体保存の方法(エンバーミング)が発達している為に、葬儀の場面では棺をオープンする事から特別に遺影写真をかざる習慣は無い。 写真の遺影の他、電飾写真、液晶遺影等の新規な遺影も見受けられるようになった。 さらなる技術の発展によって今後の遺影の形態も変化を遂げると予想される。 例えば、モーションポートレートやライブポートレートのような動画のポートレートを遺影を使う動きも予想できる。
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- 2018年09月20日
遺骨 (いこつ)
遺骨(いこつ)は、死者の骨のこと。白骨化した死体や火葬によって骨と化した死者を指す。一体、もしくは一柱(はしら)と数えるのが通例。
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- 2018年09月21日
移動火葬車 (いどうかそうしゃ)
移動火葬車(いどうかそうしゃ)は車内に火葬用の炉を載せた自動車。 近年、ペットが単なる愛玩動物から「家族の一員」と見なされる傾向が強くなった事からペット供養への要望も強くなっており、それに関連するビジネスの一環として日本では1989年頃に登場した。軽トラックやデリバリーバンなどに火葬炉と排煙を処理するフィルタ、それらを動かすための発電機などを搭載し、飼主の元を訪問してペットの火葬を行う。 大型犬などの場合には、対応した車両も一部に存在するが通常はペット専用の火葬場に運んで火葬される事が多い。
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- 2018年09月21日
位牌 (いはい)
位牌(いはい)とは、死者の祭祀のため、死者の戒名などを記した木の板をいう。
中国の後漢時代から儒教の葬礼に用いられる神主(しんしゅ。死者の官位・姓名を書く霊牌。)と同視されたため、「位」牌と呼ばれる。またその起源は、霊の依代(よりしろ)という古来の習俗と仏教の卒塔婆が習合した物ともされる。日本には禅宗と共に鎌倉時代に伝来し、江戸時代に一般化した。
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- 2018年09月21日
永代供養 (えいたいくよう)
永代供養(えいたいくよう)とは、ある程度長期にわたり、死者を供養する行為を指す。
本来は、子々孫々の代まで先祖を祀り供養する宗教行為をさすが、現代では多くが墓園業者や寺院の営業用語として使われることが多い。広告に永代供養を謳うものが多いが、「永代」という言葉の使用による誤解からトラブルが多い。実際には10回忌、30回忌や50回忌までといった内規がある場合が多く、言葉どおり「永代」でない点に注意が必要である。この場合、永代は「永久」を指すのでなく、「永い代」と解釈すべきであろう。また、霊園の倒産、寺院の廃寺などによりこの「永代」も保証されるわけではもちろんない。
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- 2018年09月21日
縁日 (えんにち)
縁日(えんにち)とは、神仏との有縁(うえん)の日のことで、神仏の降誕・示現・誓願などの縁(ゆかり)のある日を選んで、祭祀や供養が行われる日である。この日に参詣すると、普段以上の御利益があると信じられた。特に、年の最初(または月の最初)の縁日を初(はつ)○○(初天神、初観音、初不動など。干支を縁日とする場合は初午、初巳など)と称し、年の最後の縁日を納め(おさめ)の○○または終い(しまい)○○と称される。 近代以降では、神社などで行われる祭り(露店などが多く出る)の日のことを指す場合も多い。
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- 2018年09月21日
エンバーミング (えんばーみんぐ)
エンバーミング (embalming) とは、欧米で遺体を消毒、保存処理を施し、また、必要に応じて修復し、長期保存を可能にしようとする技法。日本語では死体防腐処理、遺体衛生保全などと翻訳される。土葬が基本の欧米では遺体から感染症が蔓延することを防止する目的も含まれる。
人間や動物の肉体は死後、体内にある自己融解酵素及び体の内外に棲息する微生物などによって、細胞レベルで急速に分解が始まり(腐敗)、さらにはこれとほぼ同時進行でクロバエ科やニクバエ科を中心とするハエの幼虫(いわゆる蛆)などの死肉食性の昆虫の摂食活動によって速やかに損壊する。しかしながら、遺体を遠方に運ぶ必要がある場合など、遺体の長期保存が必要となる場合がある。また、感染症で死亡した遺体は通常の保存方法や埋葬方法で衛生上の問題は発生しないものの、遺体そのものへの接触および遺体から浸出した体液・腐敗汁などの汚染によって感染する可能性はゼロではない。 エンバーミングとは、上記の問題に対処すべく、エンバーマーと呼ばれる葬儀の専門の技術者や医学資格を有した医療従事者によって故人の遺体に対して行われる化学的・外科学的処理のことである。
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