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葬儀用語辞典

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さくら葬祭葬儀用語辞典

枕飯(まくらめし)

枕飯(まくらめし)は、亡くなった人に対して最初に供える食事のことを指します。主に仏教における葬儀や法事の際に行われる儀式の一部で、故人が旅立つ前に必要な食物を供養として捧げることが目的です。枕飯は、亡くなった人の枕元に供えることからその名がつけられます。

 

枕飯は、通常、亡くなった直後に供えられ、特に重要なのは「初七日」の前夜に行われることが多いです。この時、故人が亡くなった後の初めての食事として供えられるため、葬儀や法事の準備が進む前に故人の安らかな旅立ちを願って行われます。また、枕飯は「魂の食事」としての意味も込められており、食物は故人のために清潔で整えられたものが選ばれます。

 

枕飯に使われる食材には、故人が生前に好んで食べていたものや、無病息災を願う意味を込めた食材が選ばれることがあります。ご飯やおかず、果物やお茶など、シンプルでありながらも、故人を尊重する気持ちを込めた食事が供えられます。供えるものは宗派や地域によって異なり、特に決まった形式はないため、その家庭や地域の習慣に従って準備されることが多いです。

 

枕飯は、単に食事を供えるという行為ではなく、遺族が亡くなった人を丁寧に送り出し、故人の冥福を祈る儀式として重要な意味を持っています。また、遺族にとっても、故人との最後のつながりを感じることができる大切な瞬間であり、心の整理をつけるための儀式ともいえます。

 

現代では、枕飯を行う家庭は少なくなっていますが、伝統的な習慣として行うことで、仏教の教えを尊重し、故人に敬意を表する重要な儀式となります。

喪中ハガキ(もちゅうはがき)は、親しい人が亡くなった際に、その喪の知らせを伝えるために出すハガキのことです。特に年賀状を送る時期に、喪に服しているため年賀状を控えさせていただくことを知らせるために使用されます。喪中ハガキは、亡くなったことを知らせ、相手に対して年賀状を控える旨を伝えるとともに、故人の冥福を祈っていただくことをお願いする意味も込められています。

 

喪中ハガキは、故人が亡くなった後にできるだけ早いタイミングで出すことが望ましいとされています。これにより、年賀状を送る予定だった相手に対して、先に喪中であることを知らせ、相手が年賀状を送ってしまうことを避けることができます。また、喪中ハガキには、故人の名前、亡くなった日、そして家族一同の名前を記載することが一般的です。場合によっては、故人との思い出や感謝の言葉を簡潔に綴ることもあります。

 

喪中ハガキを出すことは、相手に対して礼儀を尽くし、また、自身が故人を追悼し、喪に服していることを示すための大切な手段です。喪中ハガキを送ることで、年賀状を送ることが不適切であることを知らせ、また、礼儀を守った対応をすることができます。

 

喪中ハガキは、デザインや形式が比較的簡素であることが多く、黒い縦縞や白い花など、喪にふさわしい色合いやシンプルなデザインが選ばれることが一般的です。ハガキを送る際は、郵便局の喪中ハガキ専用のデザインを使用することもできますが、個人でデザインしたものを使うこともあります。

木魚(もくぎょ)

木魚(もくぎょ)は、仏教の法要や儀式で使用される楽器の一つで、主に仏教寺院で読経の際に使用されます。木製の魚の形をした楽器で、その名前の通り、魚の形を模して作られています。木魚は、仏教の儀式において、僧侶が経を唱える際にリズムを取るために用いられることが一般的で、また、仏教徒が心を落ち着け、集中するための役割を果たします。

 

木魚の形状は、通常、魚の体の部分にあたる部分がくぼんでおり、そのくぼみ部分を木槌(もくすい)で打つことによって音を出します。音色は、木魚の材質や大きさによって異なりますが、通常は澄んだ音を発し、その音色が静かで深い精神的な空間を作り出すと言われています。木魚の音は、仏教における「無常」を表現するとも言われ、すべてのものは変化し、無常であるという仏教の教えを思い起こさせます。

 

また、木魚はリズムを刻む役割もあり、法要やお経の読経を助ける重要な役割を果たします。僧侶が読経の際に木槌で木魚を打つことで、経のリズムが整い、参加者が集中しやすくなる効果があります。読経の途中で木魚の音を聞くことで、心が静まり、より深く祈りを捧げることができるとされています。

 

木魚は、仏教の儀式において精神的な意味合いも強く、ただの楽器としての役割にとどまらず、修行や祈りの過程で重要な役割を果たしています。また、現代では家庭の仏壇においても木魚を使って読経することがあり、仏教徒が心を込めて供養を行うために使われ続けています。

満中陰(まんちゅういん)は、仏教における法要の一つで、故人が亡くなってから四十九日が経過した時に行われる法要です。この四十九日を経て、故人の魂が次の世界へと旅立つ準備が整ったとされ、仏教ではこの期間を「中陰」と呼びます。中陰の期間は、故人の魂が現世と来世の間をさまよっているとされ、仏教ではこの期間を重要視しています。

 

満中陰は、四十九日の法要とも呼ばれ、仏教徒にとっては、故人が成仏し、無事に冥土へと送ることができたかどうかを確認する儀式です。この法要では、僧侶が読経を行い、遺族や参列者は故人の冥福を祈り、供養を行います。また、仏前に花や食物を供え、故人が成仏できるように祈るのが一般的です。

 

満中陰を迎えることにより、故人が仏の世界に安らかに旅立つとされ、遺族にとっては一つの節目となります。この法要が終わると、故人の魂は現世から解放され、安らかな眠りにつくと考えられています。

 

また、満中陰法要は、遺族が故人との別れを深く感じ、心の整理を行う時間でもあります。故人への感謝の気持ちを表すとともに、遺族が今後の生活に向けて前向きに進むための大切な儀式です。

 

現代においては、家族や親しい人々が集まって行うことが多く、儀式の規模や内容は地域や宗派によって異なることがありますが、故人を思い、祈る気持ちが込められた重要な法要です。

末期の水(まっきのみず)は、死期が近い人に与えられる水のことを指します。仏教や日本の伝統的な習慣では、死に臨んでいる人にこの水を飲ませることで、浄化を助け、穏やかな死を迎えさせるとされています。末期の水は、故人が生前に欠かさずに飲んでいたものや、清らかな水であることが望まれ、医療行為ではなく、むしろ精神的・宗教的な意味合いが強い儀式です。

 

この水を与えることには、死者が苦しみを減らし、来世への旅路を穏やかに進むことができるようにという願いが込められています。末期の水は、必ずしも口から飲ませることを意味するわけではなく、浄水や清めの儀式として、身体にかける場合もあります。また、末期の水は家族や親しい人々が故人に最後の水分を与える行為でもあり、愛情と祈りを込めた大切な行為として行われます。

 

この儀式は、特に仏教徒の家庭で見られ、死後の浄土を目指すとともに、故人の苦しみを軽減するための儀礼として行われます。末期の水を与えることで、遺族は故人を丁寧に送り出すことができるとされ、また、死に向かう過程を受け入れ、心の整理をつける一助となります。

 

現代においては、病院や介護施設で行われることは少なくなりましたが、家庭での最期を迎える際には、伝統的な儀式として今も行われることがあります。末期の水は、単に身体の清めではなく、心の整理と平穏をもたらす大切な儀式であるといえます。

奉書紙(ほうしょがみ)は、日本の伝統的な和紙の一種で、古くから公式な書状や儀礼に用いられてきた高級紙です。主に楮(こうぞ)の繊維を使用して手漉きで作られ、丈夫で耐久性があり、滑らかで美しい白色を持つことが特徴です。その名前の「奉書」は、かつて幕府や朝廷が公式文書や大切な記録を奉書紙に書き上げていたことに由来し、格式の高い紙とされています。

 

奉書紙は日本の書道や芸術分野でも愛用され、掛け軸や襖、屏風の裏打ち、書画の支持体としても広く利用されています。また、儀礼的な用途としては、香典袋や不祝儀袋の包み紙、結納の際の包紙など、厳粛な場面での包装にも使われます。その紙質の美しさと重厚感は、重要な書面にふさわしい格式を与え、相手に対する敬意を示すための表現とされています。

 

現在でも奉書紙は、高級和紙として手漉き職人により伝統的な技術で製造され続けており、日本の文化や美意識が息づいています。多様な用途に対応するため、厚さや仕上がりに変化を持たせたさまざまな奉書紙が作られ、書道愛好家や伝統文化の愛好者の間で愛用されています。奉書紙の存在は、和紙の魅力とその歴史的価値を今に伝える重要な文化財として、日本の伝統を支える役割を果たし続けています。

法名軸(ほうみょうじく)は、仏教において故人の法名を記した掛け軸のことです。法名(または戒名)は、故人が生前に俗世の名前から離れ、仏の弟子として新たに授けられた名前であり、故人が成仏し、仏の教えを受け入れた証とされています。法名軸は、この法名を書にして掛け軸として表装し、仏壇に安置することで、故人の冥福を祈るために使用されます。

 

法名軸は、葬儀や法要の際に仏壇に飾られるほか、四十九日法要や年忌法要など故人の供養が行われるときに掲げられることが多いです。仏壇に安置されることで、故人が家族と共に過ごし続け、家庭での祈りの対象として敬われる存在となります。また、法名軸には、戒名や授けられた年号、寺院の印などが書かれており、故人が仏の弟子であることが表されます。

 

地域や宗派によっては、法名軸の装飾や書体が異なる場合もありますが、いずれも故人の霊を大切に供養し、家族が仏教の教えに基づいて祈りを捧げるための重要な道具です。法名軸は故人の存在を身近に感じ、家族がいつでも祈りを捧げられる場を提供するものとして、日本の仏教的な弔い文化の中で重要な役割を担っています。

箸渡し(はしわたし)は、火葬後の遺骨を骨壺に納める際に、故人の骨を箸で拾い上げ、別の人が受け取って骨壺に納める儀式のことです。日本の仏教葬儀において重要な作法とされ、遺族や親族が順番に故人の骨を拾い上げて骨壺に収めます。この行為は「分骨」とも呼ばれ、故人との最期の別れを象徴する行動です。

 

箸渡しには特別な作法があり、参加者は2本の箸を使い、慎重に骨を拾い上げます。骨は、足元から順に頭部へと向かう形で収められ、これにより故人が現世での形を整えて旅立てるようにと願われます。また、この箸渡しの行為は、故人を偲びながら丁寧に扱い、敬意を表するための重要な儀式とされています。

 

一方で、日本では日常生活の食事の際に、箸から箸へ物を渡すことはタブーとされており、それはこの箸渡しの行為を想起させるからです。このタブーは故人との別れの場面を想像させるため、一般の場では慎むべきとされています。

 

箸渡しは遺族や親しい人々が最後に一つになって故人を送る大切な時間であり、故人との絆を深く感じることができる場でもあります。こうした儀式を通して遺族は心の整理を進め、故人が安らかに旅立つことを祈るのです。

納骨(のうこつ)

納骨(のうこつ)は、故人の遺骨を墓地や納骨堂に安置する儀式で、葬儀や四十九日法要の一環として行われることが一般的です。火葬後に遺骨を収めた骨壷を墓や納骨堂に安置し、故人が安らかに眠れるよう祈りを捧げます。納骨は、遺族が故人との別れを改めて受け入れるとともに、故人の霊が成仏し、供養を続けていく場所を確立するための重要な儀式とされています。

 

通常、納骨は四十九日法要の際に行われることが多く、これは仏教の教えで、故人の魂が四十九日を境に新たな世界に旅立つとされるためです。納骨の際には、僧侶の読経や焼香などが行われ、遺族や親しい人々が集まり故人の冥福を祈ります。

 

墓地や納骨堂への納骨には、寺院や霊園と契約を交わし、墓石や墓地の管理を依頼することが一般的です。また、近年では自然葬や海洋葬など、従来の墓地に依らない供養の形を選ぶ人も増えてきています。いずれの形式でも、故人の魂が安らかに眠れる場所として、遺族が定期的に墓参りし、供養を続けることが大切とされています。

 

納骨は、故人を物理的に供養する場所を整えるだけでなく、遺族が故人を偲び、心の整理をするための大切な時間でもあります。納骨後も遺族は、供養や墓参りを通じて故人とのつながりを感じ続けることで、故人に対する愛情と敬意を込めた日々を送ることができます。

納棺(のうかん)

納棺(のうかん)は、故人を棺に納める儀式で、葬儀において重要な役割を果たします。納棺の際には、故人の体を清め、死装束(しにしょうぞく)と呼ばれる特別な衣装に着替えさせた上で棺に安置します。死装束は白装束が一般的であり、旅立ちの装いとされ、故人があの世に向かうための装備と見なされています。

 

納棺の儀式には、故人との最期の別れを惜しむ場として、家族や親しい人々が参加し、故人に思いを込めた品物を棺に入れることもあります。遺族が故人に寄せる思いを込め、愛用していた物や手紙を入れることで、故人が安らかに旅立てるよう祈りが捧げられます。ただし、火葬場の規則により燃えにくいものや有害な物は納めることができない場合もあります。

 

納棺は、単なる物理的な準備ではなく、遺族が故人を悼み、哀悼の意を表しつつ、心の整理をする時間でもあります。納棺師と呼ばれる専門職が遺体の清めや納棺を担当することが多く、彼らは遺族の気持ちに寄り添い、慎重かつ丁寧に儀式を進めます。

 

納棺を通じて、遺族は故人への感謝の気持ちを込め、穏やかな別れを迎えることができます。納棺の儀式は、故人が安らかに成仏し、新たな旅路を平穏に進めるようにとの願いを込めた、日本独自の弔い文化です。

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